英信館道場は昭和28年に設立された居合道場で66年を超える道場です。初代館長 清水俊光は全日本居合道連盟の設立や、後に日本居合道連盟を設立、初代理事長に就任など、戦後の居合道界に大きく関わった人物です。
英信館道場の教えとはなにか。二代館長 清水寿浩 様の言葉を同道場 手嶋様にまとめていただきました。
英信館道場の教えとはなにか。二代館長 清水寿浩 様の言葉を同道場 手嶋様にまとめていただきました。
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英信館道場の居合とは
1.英信館道場の紹介
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2.英信館道場の居合について
柔道でも以前は柔術であったのが、現在では柔道と言われているように、我々も戦前は居合術というものが主流でした。最近はやはり精神的な要素を取り入れる動きが強くなっていますので、居合道という言葉が良く使用されています。
剣術というものは、そもそもは刀を抜いてから始まるもの。帯刀から始まるのが居合、刀を抜いてしまうとそれはもう剣術となります。刀を抜いた時には勝負が決まる、抜刀の一瞬に勝負を決める、これが居合だということで剣術との大きな違いです。
居合は鞘の中、この言葉に表される意味というのは大きく分けて二つあります。
一つは非常に技術的な事で、居合というものは「後の先」であるといいます。
刀が鞘の中にある、その刀を差した状態で敵が自分に危害を加えようとした動き、その動きを察して自分がその先をとって斬り付けて勝つ。鞘離れの一刀という言葉がありまして、我々は剣尖が鞘を離れる瞬間にどれだけ威力を持たせる事が出来るかを日々稽古しています。
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そういうことを起こさない様に、しっかりと苦しい辛い稽古をしながら人間を磨き、それにより自分に武徳、武威というものを身に付ける事で、余計な争い事を起こさずに和をもって人は生きていく事ができると考えています。それこそが鞘の中、刀を抜かずに鞘の中に納めたままで自分の徳として表現する。そういったものを養っていかなければならないと考えています。
英信館の指導に関する方針として、居合術を学びながら居合道という所まで高めていくこと。
それが代々受け継いできた英信館の指導理念であると考えています。
ただ居合の技術が上手くなった、刀を強く振れるようになったということで満足するのではなく、そういう目的にむかって努力をする事により副次的に生まれてくる物の方がもっともっと大きいもので、体力に見合った運動にもなるし、稽古に通う事でうまれる交友関係も生まれます。
居合、武道というものを真剣にとらえて一生懸命目的に向かって努力することによって多くのものを得る事ができます。英信館道場では技術的な事はもとより、今後もそういった事を大切にしていきたいと思っています。
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英信館道場 居合道入門 清水寿浩
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関連リンク
英信館居合道場 Webサイト
英信館居合道場 Youtubeチャンネル
英信館居合道場 紹介ページ
※記事の内容は、寄稿頂きました英信館居合道場 様の文章であり、居合道 道場案内所としての意見ではございません。