■京都豊剣会の紹介
我が豊剣会は、居合道範士 倉橋常茂が昭和42年に創始いたしました。
豊剣会の名は、十五代土佐藩主山内容堂の孫にあたる、子爵山内豊健に由来します。「豊健」は明治維新まで土佐藩に伝わった無双直伝英信流を、京都の大日本武徳会の内藤高治の招きにより来京し、武徳殿で披露しました。京都でその教えを受けたのが倉橋常茂です。
幕末の土佐藩主であった山内容堂は
無双直伝英信流十五代 谷村亀之丞から居合証書を出されたほどの技量であったと言われています。
無双直伝英信流十七代 大江正路は、英信流を山内家に手ほどきするに当たり、藩主に相応しい業に修正しました。
その技前を修めた山内豊健は藩主の血統でありながら、
大江の次代を担う無双直伝英信流十八代となります。
そしてこの流派を無双直伝英信流 山内派と称します。
山内派の居合は、成立の特殊性から殿様居合と言われます。実戦の場において、些か合理性に疑問があるかのように評価される所以です。しかし、実際に刀を抜いて戦うことの無い現代において、その品格と格式とを備えた業前はむしろ存在価値を大きくしています。学ぶべき精神性はより魅力的であるといえるでしょう。
一方、(財)全日本剣道連盟および、(財)京都府剣道連盟に所属する我が豊剣会は各連盟主催の大会において、常に注目を集める存在たらんと日々研鑽を積んでいます。全国から居合道を修練する人々が数多く集う場においてこそ、技量の向上があると考えるからです。
幸いにして、今日この流派に連なる私達は道統を守り、また全国の水準を見据えて技量を磨き、社会に貢献できる人間形成を目指して、生涯学習として居合道に取り組んでいます。
※稽古日時は公式ページを参照してください
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